懐剣

懐剣(かいけん)とは、和装での結婚式で女性の帯に差し込む布袋に入った短い剣のことを指します。
本来、武家の女性が護身用として短い剣を持っており、花嫁道具の一つでもありました。これは花嫁に嫁いでも「いざというときは自分の身は自分で守る」という昔の女性の強さが現れたものでもあります。
この習慣が形式化し、現在でも和装の際に用いられる小物として残るようになりました。
懐剣は神聖で災いから身を守るものとしても知られており、夫婦円満や無病息災などの願いがこめられています。